2013年7月3日水曜日

舞踏フェスティバル Versions of a Fool



Carey Jeffries


 舞踏フェスティバルには、久しぶりの参加でしたが、良い面での踊らない舞踏を、見せていただきました。クラシックやモダンダンスのキャリアが長いだけあり、過去の作品はともすれば、美しく踊ってしまいがちでした。しかし、前回(2007)の車椅子にのって下半身が不自由な状態におき表現をつくりあげたものとは、動き自体は対照的でしたが、今回の作品は、その延長線上にあるような作品でした。コンテンポラリーダンスをしていた舞踏家にありがちな音楽に合わせて踊る、ということからはずれた動きは、ともすれば素人くさく見えたかもしれませんが、キャリーの作為がわかると、それも稀有な作品として、興味深く見えるものです。ある意味、まったく異質なオリジナルな舞踏家として、これからも新作を見ていきたい舞踏家の一人です。
 

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